災害時に看護師として活躍するための方法はいくつかあります。

代表的なものは災害支援ナースに登録です。災害支援ナースとは災害現場に派遣される看護師のことです。被災者の支援はもちろん、被災した看護師のサポートも担うこととなります。登録先は自分の所属する都道府県の看護協会となり、活動場所は医療機関はもちろん、避難所などで活動します。だいたい災害発生3日後あたりから召集され、亜急性期の終わる1ヶ月あたりまで活動することとなります。災害支援ナースに登録するには都道府県の看護協会へ登録がなされていること・5年以上の看護師としての経験があること・研修を受けていること・働いている施設の所属長から承諾を得ていることが条件となります。さらに望ましいとされるのは研修や合同訓練へ定期的に参加していること・賠償保険に加入していること・報告会や交流会へ参加することなどです。

実際2011年の東日本大震災では発生直後から5月までの間におよそ4000人弱の災害支援ナースが活躍しました。

一方、DMATは専門的な訓練を受けた医師やナース調整員から成り立つ3から5人程度で構成される災害医療チームとなります。災害が起きた直後から災害現場へ向かい、救助や救護をしながらレベルの高い救命を行なっていくことが求められます。DMATに所属するためにはDMAT指定医療機関に所属している必要があり、隊員候補に選ばれたのちに養成研修を受けて筆記試験と実技試験に合格することでDMATの一員となれます。